病院の受ける恩恵
スタッフの負担が軽くなる
病院側が診療予約システムによって受けられる恩恵も患者側に負けないくらい山盛りで
どれもがとっても興味深いものばかりなので、医院を運営する立場の方はぜひこれらを
理解して今後の導入の参考にするべきでしょう。
まずなんといっても予約の電話が半減することで受付に関する業務が激変します。
診療予約システムにより予約の半分近くがウェブ経由になると想定されますので、
スタッフが電話の応対にかかりっきりになる心配がなくなります。
電話対応が減る分患者さんとの対面コミュニケーションに力を入れることができますし
事務仕事も3割り増し捗ると考えられます。
来院する患者さんのほとんどが事前に電話をかけてくるようなシステムの病院だと、
1日に数十回の着信があるのが当たり前になっていたでしょう。
それが半分になればスタッフの仕事も随分余裕がでてくるはずですし、ひょっとしたら
人員整理で雇用するスタッフを減らすこともできるかもしれません。
いままで人の手に頼っていた業務をコンピューターが代行してくれるので、導入には
お金がかかる診療予約システムですがかわりに人件費を削減することも不可能ではなく、
場合によっては導入することで大幅な経費削減が実現します。
なんにせよそれまでは人間が人力で行ってきた業務を幾分任せられるようになるので、
スタッフの負担は軽くなることだけは断言できます。
それまでは大忙しでみんなイライラしてギスギスして雰囲気の悪い院内だとしても、
診療予約システムでスムーズに仕事が回るようになればスタッフにも笑顔が戻り、
病院の中は和やかな雰囲気に包まれて飾られた花も一層美しく見えるようになります。
受付業務の何割かをコンピューターが受け持つことで人員に余裕が生まれる、これが
診療予約システム最大の魅力のひとつになります。
そして余裕が出ることで様々な効果が期待できるのも言うまでもなく、ここから倍々
方式で各医院の個性溢れる恩恵が次々と表面化していくでしょう。
そして診療予約システムで予約を受けたら次は待ち時間についてが気になります。
診察の開始時間がウェブで患者さんに伝えられますので、院内での待ち時間がかなり
短く減少して待合室はスッキリとなるでしょう。
待ち時間を短縮することは患者さんのメリットだと思っているかもしれませんが、
よく考えるとそうではないことに思い当たるはずです。
これは病院側にとっても大きなメリットで、長期に渡って考えるととても重要な意味を
持つ決して侮れないことなのです。
待合室の把握や院内感染のリスク減
病院へ行って待合室が混雑していたら、患者さんは「うわ、こんなに待ってる人が
大勢いたら自分の番がくるまでどれだけ待たされるんだろう」「この病院は評判が
良さそうだから期待してたけど、その分待たされることになりそうだな」と思い、
他の病院を探そうとするかもしれないのです。
待合室のソファーが全部埋まっていたらそのまま帰ってしまう人もいるでしょうし、
いくら腕に自信があってもそれだけで全ての患者さんを満足させることは出来ない、
他の部分も総合的に見て判断するので「混んでるからここはやめよう」とそんな
理由で患者さんを失う可能性もあるのです。
実際に待ち時間が長いかどうかだけでなく、こうした印象だけで心移りすることも
考えると待合室に患者さんを詰め込みすぎるのは大きなマイナスになります。
また風邪の患者さんが集まりやすい病院だと院内感染の危険も高まりますので、
さらに大きなマイナスポイントになります。
経営者としては繁盛してるように見えるから嬉しいという感想を持つかもしれませんが
患者さんの立場からしたら満席の待合室は百害あって一利なし、気が滅入るだけです。
そこで余計なストレスを感じさせてしまうことを考えるとなんとか解消すべき問題点
なのですが、その解消方法が診療予約システムなのです。